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増井さんの本

増井さんの本

ユーザーインターフェースの大御所、増井俊之さんの本が出てた。

 

 ネット上で連載ものなども拝見するけど、書籍にこうやってまとまるのは多分「ユーザーインターフェースの街角」以来なので非常にうれしい。 

新書ってことと、タイトル、帯の文章からは一見とても地雷な感じがする(ごめんなさい)が中身はやはり非常に素晴らしい。

前半は「ジマンパワー」、「忘れる技術」、「自己正当化の圧力」「勘違い工学」などおなじみの人間の心の動きについて書かれている。一見ネガティブにみえる心の動きを巧みに利用し、前向きな行動に置き換えるところがなんとも言えず素晴らしい。また、心の動きを利用し、罠を仕掛けておいて結果うまくいくようにする(見える)ところなど見事だ(ランダム感とか)。

後半は増井さんのジマンパワーが炸裂している。最近はパスワードとか認証の話題が多いけどその辺もまとまって読めて面白い。前半の心の動きの部分と合わせて読むと非常に巧みなユーザーインターフェースの数々であることが分かる。

あとがきもなく、まえがきも非常にタンパクで素っ気ない感じ(ごめんなさい)だけど、現在進行形で研究を進めている感じが伝わってとても良い感じです。

ユーザーインターフェースというと、フラットデザインが云々、プロセス、手法が云々という世界もあるけど、それとは全然違う、本来のユーザーインターフェースの持つ魅力的な世界を紹介してくれてます。オススメです!

罠と言えば

これの後半の梶原さんのエピソードが非常に心理戦で、罠をつかって相手を動かす感があって好き。なんと¥54!